当サイトはブログ運営の悩み事を扱っていますが、その中でグーグルアドセンスのお話も少し書いています。
とは言っても、初心者目線のお話なので深~い考察にはなっていませんが、今までの経緯を知らない初心者だからこその価値観や、いまから審査に望む方に近い感覚で考えているのではないか?という気持ちで書いています。
今回はアドセンスの新仕様について考える事があったので少し述べてみます。
今から審査に望む方にも聞いて頂きたいなぁと思いますので、よろしくお願い致します。
グーグルアドセンスの新しい仕様
サイトの追加がなくなり、追加したいサイトも審査が必要
御存じの方も多いと思いますが、昨年の秋頃からアドセンスの仕様が変わっています。今まで一度審査に通過した方なら、アドセンスの管理画面で取得したコードをサイトに載せていれば広告の表示が出来ていました。
しかし変更後の仕様では、新規審査と同じように「審査用のコード(自動広告のコードと同じ)」を載せてグーグルの承認が無いと広告の表示がされません。
そして審査が終わって問題がなければ「(広告配信の)準備完了」の表示となり、自動広告や手動広告のコードがサイト上で広告となって表示されます。
追加サイトにも審査が必要になった意味は?
では、どうして今まで自由に追加が出来ていたサイトにも審査が必要になったのでしょう?これは邪推で不確かなものですが、アドセンスのヘルプフォーラムの固定欄に気になる記事が投稿されました。
よくいただくポリシー質問集 - Google プロダクト フォーラム。
投稿者はグーグル社員さん。社員の方が重要だと判断して投稿された「ポリシー(違反)についての見解記事」という認識で良いと思います。
その中で気になるポイントがあります。
フォーラムやメールサポートにて頻繁にいただくポリシーのご質問を数点ほどご紹介できればと思います。この「フォーラム」というのは、ヘルプフォーラムの事で、一般の方でもグーグルアカウントがあれば投稿が出来ます。私が気になったのは次の「メールサポート」というワードです。
聞いた話になりますが、アドセンスを利用されている方で一定以上の収益が発生している方は個別で直にグーグルへアドセンスについての問い合わせが出来るそうです。
という事は「一定の収益を上げている=アドセンスでまとまった収益がある」人のサイトで今までに無かった「ポリシー違反の指摘が発生しているのでは?」とも捉えられます。
「審査用サイト」で通過は無意味?
端的に言うと「一定の収益をあげている様な人でも、今までの感覚とは異なる価値観の判断でポリシー違反を指摘されている可能性がある?」という事でしょうか?気になる文言があったので引用します。ポリシー及び、ポリシー基準はよりよいユーザーエクスペリエンスのため、常に改善・調整がされております。今回ご案内差し上げます内容も今後、変わる可能性がございますこと、ご留意下さいませ。あくまで邪推にはなりますが、この推測から考える可能性の一つに「広告配信の(ポリシーの)基準が(サイト運営者の感覚の範囲より)厳しくなりつつある。」という事ではないでしょうか。
また、今までの「審査を通過させたサイトの作成者(運営者)が作るサイトなら、ポリシー違反は無いだろう」という判断では無くなり、「作成者(運営者)を問わず、ポリシー違反が無いサイトに広告を配信」という方向になったのでは?と思われるのです。
これをもう少し飛躍すると、「審査用のサイトで試験を受ければ良い」という考えは成り立たなくなります。
記事の削除・非公開という行為
非公開や記事を削除し「厳選した記事」での審査は逆効果?
上記の点を踏まえると、新規審査の段階で「100記事の内、審査用に厳選した30記事を公開し、審査に望む。」という行為に良い効果が無いのでは?と思います。サイト毎に広告の配信を判断しているとしたら、新規のサイトの審査では「審査用の記事のみを判断材料にして広告掲載の許可は出せない」という判断が出来るからです。
ですので、沢山の記事を持っているサイトで審査にのぞむのであれば、そのすべての記事を公開し、審査の通過を目指す方が印象が良いと取れます。
厳選記事のみを作成して、審査するという事が難しい初心者の方は、審査中でも良いエントリーになる様に記事に育てていく方向が審査には効果的だと思います。
記事の削除・非公開を安易にしていませんか?
審査通過が通らないという方の中に「コンテンツが複製されているサイト」という指摘を受けてサイト内の記事を削除したり、非公開にして再審査にのぞまれる方がいらっしゃいます。ですがその判断は正しいのでしょうか?
人間的な感情で言うと、「はいそうですかで削除・非公開が出来る程度の記事だったのですか?」とも取られてしまう可能性があります。
またグーグルアドセンスの審査の判断になってるかどうかは不明ですが、下記のサイト様で記事のインデックスのお話を見てみましょう。
検索エンジンの仕組みをレストランに例えて解説【クロール・インデックス】
クロール → ロボットが情報を取得
インデックス → 情報を検索エンジンに登録
ランキング → 順位づけ
レストランに例えると…
クロール → お客さんが来る
インデックス → 口コミを書く
ランキング → 名店TOP5
この「ランキング」部分を審査に置き帰ると、「インデックスされた記事から、審査する際に、有るはずの記事が無い?」という事になります。
レストランで言えば、「口コミのメニューに載っているのに注文が出来ない。」という事です。
この様なお店にあなたは、良い評価を付けますか?
アドセス運用後のポリシー違反と同じ考えでは?
続いて、アドセンスのポリシー違反の視点から考えてみます。これも同じ投稿の引用ですが、
ポリシー違反がページに付いたため、コンテンツを全て削除されるユーザー様が多くいらっしゃいますが、コンテンツを全て削除、もしくはページを削除されましても、広告コードがページ内に含まれている限り、違反は解除されません。という事でかなり詳細に手順が書かれています。
広告コードが入った状態でコンテンツを削除されますと、コンテンツの無いページ(価値の低いページ)として別のポリシー違反が付く可能性もございます。
ポリシー違反の修正はページの問題箇所の修正、もしくはコードの削除(収益化の停止)でご対応いただきますようお願い申し上げます。
これを読むと安易に「削除すれば良い」というものでは無いという事です。
審査の時点でも、運営の時点でもグーグルのポリシーの基準はほぼ同じと考えられますので、再審査にのぞむ際は、安易に記事を削除して乗り切ろうという方法では難しいと考える事が出来ます。
それに審査の段階では、ブログやサイトの「head」の部分に「審査用のコード=自動広告のコード」を埋め込みます。という事はサイトの全てのページを審査対象にしたいとの意図があると考えられます。
非公開記事や、コンテンツの複製等のポリシー違反のページを物理的に審査の対象外にする方法は不可能ではなさそうですが、この意図に逆らう事が良い影響があるとは考えにくいと思います。
故に、作成した記事を簡単に削除したり、非公開にする事は好ましい行為ではないと考えます。
最後に
アドセンスの審査通過はスタートです
そしてアドセンスの審査通過はスタートです。運営という段階になれば管理の能力が必要になって来ます。
広告が有効に配信されているか?きちんと記事はインデックスされているか?誤ってクリックがされる様な事はないか?
その為に必要な知識が問われます。
とは言え、誠実にサイトを運営されておられる方はそこまで不安にならなくても良いように思います。
というのは、アドセンスには自動広告というものが存在します。
自動配信に頼っては良くないという記事も見ますし、ヘルプフォーラムでもそういった趣旨の言葉があります。
(誤解が無いように書きますが、あくまで収益の効果や、テンプレートとの相性が悪く、どうしても自動広告で配信が出来ない、極端に少ない等の場合は手動広告の方が有益だという意味です。)
もちろん「何もわからない、誰かやってよ!」というスタンスでは厳しいのですが、自動広告の意味を、「サイトの広告配信の為に時間を取られるより、サイトの中身を拡充して欲しい、充実して欲しいとの思いがある。」とすれば有効に利用すべきです。
当面は、ある程度知識や経験を伴ってから運営にも目を向けるという方向で良いと思います。
サイトも自分も少しずつ徐々に成長していけば良いですね。
ブログ歴が1年程度の人間の意見ですが、運営何もかもネットの情報を鵜呑みにしないで、「出来る事から取り組む方が、一番効率が良いのでは?」と感じています。
「初心者~」シリーズを書こうと思った理由
当サイトで初心者の私が偉そうに「初心者~」シリーズを書こうと思った理由は、この記事の内容が元になっています。「みんながそうだ!」という事は無いのですが、先の通り審査に通過する為に記事の削除や非公開にする方がいらっしゃるのです。
そういった行為が審査に良い効果が有る場合もあるとは思いますが、ネガティブな要素がある事を知って欲しい事や、折角苦労して作った記事、それに要した時間を無かった事にして欲しくないという思いが有るからです。
ですから、土台や骨格からサイトの方向性を持って大事に育てて欲しいなぁという思いで、試行錯誤した私の経験や、今現在の最大限の工夫を紹介しています。
私もまだまだ成長していくつもりなので、良いと思った事や参考になりそうな事は加筆したり新たに投稿したりしてサイトを育てていきますので、読者の方も一緒に楽しくサイトを育てていけたら嬉しいなぁと思っています。
よく考えて記事の削除・非公開を決めて下さいね!
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